30代は、貯金が増えます。そのぶん株式投資の比率を増やしましょう。
貯金を増えるため、株式投資に回す
平均の貯蓄額は500万円
30代になると、平均の貯蓄額は500万円になる。20代に比べると大幅に増える。しかし、これから負債額(平均は690万円程度、うち住宅ローン残高は640万円)を差し引くと、純貯蓄残高は100万円に満たない。
住宅ローン
住宅ローンの借入れを起こしてから日が浅いと予想されることから、資産運用もさることながら、住宅ローンの一部繰り上げ返済も考慮しておいたほうがいい。完済まで20年の金利3%のローンを繰り上げ返済することは、3%の利回りの商品で20年運用することに等しい。
株式関連の投資を増やす
総貯蓄残高が増えたぶん、リスクはとりやすくなり、株式関連の投資を増やせる。流動性のある預貯金や公社債投信の合計の比率を35%程度は確保しておくのは、繰り上げ返済を意識してのことだ。もちろん、株式関連の商品の比率は、株式投信20%、株式15%の計35%と20代の20%(インデックス投信とミニ株の合計)より増やした。
株式投信の購入でもっとも重要なポイント
株式投信の購入でもっとも重要なポイントは分散投資。投信は1万円単位で買えるものがほとんどだから、分散投資をすることは容易だ。モデルケースでいえば、150万円強を株式投信に振り向けるのだが、最低3つの投信を購入する。
ミニ株投資
株式の組み入れ比率はいちおう15%程度としておいた。平均的ケースの総貯蓄残高から考えると115万円。これでも単位株を買うことができない銘柄はたくさんある。当然、ミニ株投資もありだ。
住宅ローンの繰り上げ返済対策
標準モデルよりも資金にゆとりのある人は株式投信、直接株式投資のシェアを高めるとよい。逆に標準モデルより、資金にゆとりがない人(この場合は純貯蓄残高はマイナスになる)は株式関連投資を思い切って削り、そのぶん預貯金、MMFなどの安定的かつ流動性の高い資産のシェアを高める。もちろん、住宅ローンの繰り上げ返済対策である。