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性格は「おっちょこちょい」

直感タイプの投資家はすぐに理解したと思い込んで、即座に判断を下し、即座に投資を実行に移す人が多い。性格的には「早合点」「おっちょこちょい」という特徴がある。

「即理解」がいつも正しいとは限らない。往々にして間違っていることが多い。その後の判断も誤る。

過信

もう一つの傾向として、直感型の投資家は、自分の感覚に依存して「自分はなんでもコントロールできる」という過信や思い上がりを抱きやすい。この特徴を「コントロール・イリュージョン」という。

これは投資家として、最も危険な性質だ。誤った方向に走り出しても、修正がきかない。いくら損をするか、わかったものではない。

誇大妄想を捨てる

直感タイプの人が投資の失敗をなくすためには、まず、性格や行動パターンを自覚することが大事だとされる。とにかく自覚を持てれば、最も危ない感覚に頼る思い込みを少しずつ軽減することができる。とはいえ、これは口で言うほど簡単なことではない。

もともと、市場をコントロールできるなどという幻想は、一種の誇大妄想である。これを捨てて、謙虚に株式市場を見てみることだ。

即断即決は悪いことではない

即断即決そのものは、投資にとって必ずしも悪いことではない。直感タイプの投資家は、儲けのチャンスを迅速につかみとる資質を備えている。

長期投資にトライ

それに加えて、株式市場の状況や経済情勢を冷静に考えるクセをつけるようにすること。それができるようになれば、投資の効率は大幅に向上するはずだ。試しに、長期投資にトライしてみるといい。

おすすめの実践法

直感タイプの人におすすめの投資実践法がある。主に以下の3点である。

  1. 実際に株を売買するときのタイミングをわきまえる。「買いは早めに」「儲かったときの売りは遅めに」というのが鉄則だとされる。
  2. 株注文の方法について。少しでも冷静さを持つために、注文は「成り行き」よりも、値段を指定する「指値」のほうが安全だ。成り行きとは、銘柄と株数だけを決めて値段を指定しない注文だ。この成り行きはおすすめできない。
  3. 短期の売買のときには、損を抱えている持ち株を放置しないこと。人間心理として、どうしても「儲かっていると早めに売ってしまい、損をしているとほったらかしになってしまう」ものだ。これでは利益が稼げない。株を売って出す損の限度を前もって決めておこう。そのラインを超えたらスッパリ切ってしまう。それが肝心である。